大阪新世界
大阪のディープな街を楽しみたいという関東から遊びに来た友人のリクエストで、久しぶりに新世界へと足を運びました。
天王寺動物園がある天王寺公園と一緒に、大阪の新名所として新世界が開発されたというのが1900年の初頭の話。
博覧会などが開かれて、当時は一度は新世界へ、と沢山の人が訪れる、まさに「新世界」だったといいます。
第二次世界大戦で解体されたものの、戦後しばらくして通天閣も復活しました。ところが、残念ながら、この頃からの新世界は、あいりん地区の労働者のたまり場のようになり、近寄ったら駄目、そんなイメージの場所でした。
最近の新世界の賑わいぶりを見ると信じられないと皆クチを揃えますが、私などの新世界のイメージは正にそれで、新世界に足を運ぶようになったのは、かなり最近の話だったりします。
というのが、ざっくりとした新世界。
今では家族連れが訪れ、ディープさも薄れて来たという人も多いですが、面白い町だと思います。イベントなどが沢山行われる活気のある場所となりました。
新世界といえば串かつ
新世界の復活に一役買ったのが、串かつである事は間違いないと思います。
キャベツは食べ放題、揚げたての串かつをテーブルに置かれたソースの容器に浸ける際の 二度漬け禁止 ルールなどがマスコミに取り上げられてメジャーになりました。
てんぐ、八重勝、近江屋、やっこ、だるま、上げればキリがないぐらい昔からある有名店に加えて、新しくオープンした味自慢のお店。
一体何店舗あるのか判らないほどのお店の数。そして、新世界をベースに大阪の各街の歓楽街に串かつは進出して、今ではどこの街でも食べることが出来る大阪グルメの筆頭みたいな感があります。
新世界のグルメ
串かつだけではないのが新世界。大阪を代表するグルメがそこかしこにあります。
たこ焼き や お好み焼き に始まり、画像は牛スジをこんにゃくなどと一緒に煮込んだ どて焼き。リーズナブルな大衆寿司、ホルモンレシピの数々。
こんな名物店メニューも色々あります。
千成屋珈琲店のミックスジュースに肉のさかもとの通天閣コロッケ、グリル梵 のビーフヘレカツサンド とか、たつ屋のホルモン鍋 ずぼらやのてっちり も有名です。
通天閣の南東に向かった細い商店街がじゃんじゃん横丁。
こちらにも名物名店が沢山あって、じゃんじゃん横丁では寿司屋の暖簾をくぐることが多いです。大阪の大衆寿司というのは、昔は一皿三貫というのが多かったそうで、昔からやっている店がおおいジャンジャン横丁では、一皿三貫を今でもやっている店が何店舗かあるのです。
ちなみに、じゃんじゃん横丁という呼び名、かってあった遊郭へ向かう道中の客引きの為に三味線をじゃんじゃんと鳴らしていたからだそうで、正式名称は南陽通商店街と呼ばれるそう。
新世界と通天閣
時間があるのであれば、通天閣に登って見るのも良いと思います。2007年5月15日には国の登録有形文化財となった新世界のシンボルです。
もう数年前に登ったきりですが、大阪の町並みが遠くまで見渡せ、夕刻から夜にかけての展望が素晴らしかったのを覚えています。
誤解の展望台には、足の裏を撫でると幸運が訪れるといわれる ビリケンさん があります。ビリケンさんもまた、最近ではすっかり大阪の顔みたいになっていますね。
ビリケンさんのルーツをたどると、アメリカの芸術家が作った像だそうで、幸福の神様として、当時は世界中で流行っていたそうで、新世界にはルナパークのオープン時にビリケン堂が建てられて、名物となったのです。
ちなみに、通天閣への展望料金は、大人700円、大学生500円、中高生400円、小学生300円、満五歳以上の幼児が300円となっています。
新世界へのアクセスと駐車場情報
公共交通機関では各駅からのアクセスが可能、たとえば、
大阪市営地下鉄 堺筋線 恵美須町駅 3番出口
阪堺電車 阪堺線 恵美須町駅
大阪市営地下鉄 御堂筋線 動物園前駅 1番出口
JR 環状線 新今宮駅 東出口
南海電車 南海本線 新今宮駅 西出口
いずれの駅からも5~10分程度の距離です。
車だと阪神高速環状線の夕陽丘でぐりやなんば出口が最寄りの高速出口。
パーキングは界隈にありますが、流石に週末は満車になることが多く、各交通機関でのアクセスをおすすめします。
今回初めて見かけましたが、新世界まちなか案内書なる、インフォメーションセンターも出来ていました。もしかすると便利なのかもしれませんね。