二十席ほどある店内からは方違いさんがすぐ見えるほど「門前そば」という名前だけあって、方違いさんの門前そばは、本当に正面鳥居のすぐそばにあります。
方違神社 門前そばの由緒
信州善光寺、東京の深大寺、島根の出雲大社など門前の蕎麦屋が「門前そば」として有名ですが、方違いさんほど門前にあるのは珍しいのではないかと思います。
神社仏閣の周りには蕎麦屋さんが多いです。
参拝客相手のお店が集まるのはもちろんですが、歴史を遡れば、寺院で蕎麦を打って僧侶が食していた「寺方蕎麦」にさかのぼり、蕎麦・うどんは寺院に置いては振る舞いも多く、寺院前の門前町に蕎麦屋が多いのはそういう流れもあってのことだったのではないかと思います。
「そばよしのそば」なども、寺方蕎麦ですね。
方違神社 門前そばの写真
方違神社の門前そばで、私がいただくのは、「もりそば」か「せいろそば」です。
蕎麦が出てくるまでの間、そば茶をいただきながら待つのですが、そのそば茶がもの凄く美味しいのです。(この日も購入して帰りました)
さらに、店員さんの対応が素晴らしく、お茶は無くなると直ぐに入れてくれる丁寧さが好感持てます。
天ぷらそばにおろしそばなどに加えて、葛もちに白玉ぜんざいといった甘味メニューはありますが、メニューは基本「おそばだけ」の「そば屋メニュー」です。
もちろん、蕎麦大好き人間として、方違いさんの門前そばのもりそばは及第点以上ですが、温かいせいろそばは大阪では珍しいのではないかと思います。
温かいそばなので、美味しい蕎麦が持つ独特のコシはありませんが、香りが良いです。
出汁は甘くなく辛くなく、絶妙のバランスで、出汁に生卵を割っていただきます。
最後の蕎麦湯まで満足していただけるでしょう。
方違神社 門前側への地図
駐車場はありませんので、周辺のコインパーキングを利用ください。