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讃岐うどんとは
もはや全国区と断言できる香川県の「うどん」が讃岐うどんです。
うどんの生産量はもちろん、観光客もふえ、もっとも成功した地域ブランドだということで各方面から注目されています。
「うどんタクシー」や最近では「うどん県」などと呼ばれるキャンペーンも盛んで、地元、香川県の友人たちも、まんざらではない様子で笑って見ています。
地元の友人たちにとっては、名物というよりも食生活の一部なのは間違いなく、一昔前には、自転車で饂飩を売り歩くおばちゃん、喫茶店のモーニングの饂飩、そんな日常生活に溶け込んだ、饂飩に纏わる話を沢山聞くことが出来ます。
日本一小さいと言われる香川県では、高松市を中心に、西と東、という呼び方で地域が分けられます。
いつも伺うのは、高松市を中心に東方面のさぬきうどん屋さんです。有名な店は西に多いのですが、そこは頼もしい地元の人間の案内なので、安心していつもお任せしています。
お店の種類は3種類
製麺所にセルフ店、一般店と大きく分けて三つのタイプのうどん屋さんがあります。どのお店もそれぞれ特徴があって甲乙つけがたく、三つのタイプを回ることで、讃岐うどんがよーく理解出来ると思います。
製麺所
製麺所は文字通り、うどん玉を作ってる店先で食べさせて貰う事が出来るうどん屋さん。
あれこれメニューは無いことが多く、出汁か醤油をかけていただくぐらい。うどんの麺を堪能する、絶対に他府県には無いうどん屋さん、というと、やはり製麺所だと思います。
セルフ店
セルフの店が讃岐うどんの知名度を一気にあげたので、ご存知の方は多いと思います。「丸亀製麺」や「はなまるうどん」など、今では全国各地でそのお店を見かけ、各地でさぬきうどんを食べることが出来る様になりました。
自分でトッピング、香川ではまだ自分で麺を温めるセルフ店も多くあります。
一般店
そして、一般店は、他府県では一般的なイメージのうどん屋さんです。席に座ってメニューを見て注文してうどんが運ばれて来るタイプのお店です。
讃岐うどんの食べ方 七選
お店の営業形態も色々あることに驚きますが、食べ方も本場のさぬきならではの、独特なものあって楽しむことが出来るのが讃岐うどんです。
かけうどん
香川の人は、かけうどんを注文する率がとても高いです。私自身も見習って、最近は当たり前にかけうどんを注文する様になりました。
シンプルに、うどんに出汁をかけただけ。天かすにネギはたいていどこのお店も無料、トッピングで竹輪の天婦羅は定番ですね。
バリエーションが色々あって、「そのまま」と告げると、饂飩の麺を温めることをせずに、熱々の出汁をかけただけ、この方が麺が伸びることなく味わうことが出来る香川ならではの食べ方なんだそう。
「そのまま」は製麺所やセルフ店で当たり前の対応です。
ぶっかけうどん
冷たいうどんに冷たい出汁、今日は「かけ」じゃないという日はぶっかけを頼むんだという「かけ」に続く定番メニューです。暖かいぶっかけうどんもあります。
醤油うどん
うどんに醤油をかけただけのシンプルメニュー。あまり知られていないそうですが、香川県は美味しい醤油の産地なので、シンプルにさっと食べる事の出来る醤油うどんは地元の友人たちも良く食べるのだそう。
しっぽくうどん
しっぽくうどんもまた香川独特のうどんメニュー、冬には釜揚げと同じくしっぽくが食べられます。冬野菜を出汁で煮込んで、具と一緒にうどんをいただきます。
年末には、年越しそばならぬ、しっぽくうどんを食べる家が今でも多いそうです。
釜玉うどん
讃岐うどんを一躍全国区にしたのが釜玉うどんだと思います。釜揚したうどんに、卵醤油を混ぜていただきます。うどんのたまごかけごはんの様なものですが、地元の友人たちはそんなに食べないといいます。
ざるうどん
ざるそばならぬ、うどん県ではざるうどんです。
釜揚げうどん
茹でたうどんを水で締めずに、そのまま大きな器で出されます。出汁をくぐらせいただきます。冬になると、釜揚げ食べにいこか?というぐらいな位置づけだといいます。
讃岐うどんの銘店紹介
香川県は、東讃・西讃・中讃と三つの地域に大きくわけられます。
東かがわ市・さぬき市の東讃、香川県野中心部である高松市を中心とする中讃、坂出市に多度津に三豊など香川県の西部が西讃です。
中讃
谷川製麺所
大好きな製麺所。香川へ来てどこか一軒だけのうどん屋と言われれば、私は恐らく谷川製麺所を選ぶと思います。
饂飩の腰、喉越し、閉店間際の麺、色んなさぬきうどんを教えられた銘店です!
その店構えからメニューまでこれぞ讃岐うどん、というお店で、メニューなんてものは無くて、うどん玉を頼んで醤油をかけるか、季節の野菜がたっぷりのしっぽく出汁をかけるかの選択です。
うどん処しんせい 本店
ちょっと太めの絶妙の腰が特徴の麺。
しんせいでは、サイドメニューのイイダコの天婦羅が有名で、これがまた絶品で、季節には必ず食べたいひと品です。
大木戸うどん
ちょっと太めのもっちりとした腰が独特のうどん。うどん食べた後は、庵治の街散策です。
情熱うどん わらく
とり天が名物のわらくさん、まだまだ次があるうどんツアーなので、とり天をぐっとこらえて「かけ小」です。
程よい腰とつるっとした喉越しが私好みのお店です。