水無瀬神宮について
後鳥羽天皇・土御門天皇・順徳天皇を祀る神宮です。
神宮という呼び名が付いているので、ご祭神が皇祖・天皇家だとうかがえます。神宮といえば代表は、天照大神を祀る伊勢神宮があまりにも有名ですが、現在は神宮の社号をもつ神社は全国で24社あります。
貞観年間に惟喬天皇の別業地であった場所、その景勝地に、後鳥羽上皇は水無瀬殿を造営し、水無瀬離宮と称されていました。その跡地に建立されたのが現在の水無瀬神宮です。
江戸時代までは仏式で祀られていたものの、明治の時代の神仏分離により改められ現在に至るという話です。
歴史ある神宮です。京都と大阪の境という場所柄も大いにあるのは間違いなく、後鳥羽天皇をはじめ、戦国時代になれば、太閤秀吉や千利休が。天下の大泥棒、石川五右衛門の手形が残されていたり、時代時代に歴史の授業でその名前を見聞きした歴史の人物の姿が沢山浮かび上がるのです。
水無瀬神宮のご利益
後鳥羽上皇は生前、多芸多能、文武両道で知られていました。特に和歌の世界では歌聖と仰がれ活躍されたために、水無瀬神宮は文学、学問、スポーツの神としてしられ、更に最近では御神威によって安産や盗難除けの神としても崇められています。
神紋は、天皇家を祀る神社に多い菊の紋。後鳥羽天皇はことのほか菊の花が好きだったそうで、現在、水無瀬神宮は華道洗心流の華元として各地に社中があるそうです。
数々の文化財があって、その多くは非公開ですがお詣りは自由に出来ます。
水無瀬神宮と離宮の水
神明鳥居を抜け神門をくぐると手水所があります。
この水は、大阪府下で唯一、離宮の水と呼ばれる全国名水百選に選ばれた名水です。後鳥羽上皇の水無瀬殿(水無瀬離宮)いにしえの水だということですね。
界隈は地下水に恵まれてサントリーの山崎工場があることでも知られているように、太古の昔からの名水として知られている水で、界隈の飲食店はここの水をわざわざ汲みに来て利用する店も多いんだそう。
この日もたくさん人が水を汲みに来られていました。
水無瀬神宮の茶会
国指定の重要文化財の茶室、燈心亭があります。燈心亭は後水尾天皇より下賜されたと伝えられる江戸初期の数奇屋風書院です。
私には良く知らない世界なのでデータの羅列となりますが、桁行7.6m、梁間5.2m、一重、寄棟造、茅葺、東面庇付、こけら葺。内部は三畳台目の席と、同面積の勝手とを並べた構成で江戸初期における公家好みの代表的な茶室として知られるそうです。
通常は非公開なので、見学するには申込みなどが必要ですが、水無瀬神宮では、成人の日に毎年恒例の「大茶盛」が行われます。
これは、後鳥羽天皇時代に行われていた行事で水無瀬神宮の客殿で復活されました。茶会では直径30センチ以上ある大きな茶碗にお茶をたてふるまわれます。
また、毎月第二日曜日には、月釜と呼ばれるお茶会が開催されるそうです。
水無瀬神宮の御朱印
味のある、シンプルな御朱印、何パターンかあるみたいです。
水無瀬神宮の駐車場とアクセス
正面鳥居の直ぐ横が大きな無料駐車場になっています。毎月フリーマーケットも行われているほどの大きな駐車場です。
>>> みなせ野オーガニックマーケット
電車でのアクセスだと、阪急水無瀬かJR島本から10~15分程。歩いて回れば、色々と見どころも多いのが島本町です。