紀の川柿の特徴
紀の川柿というのは、柿の種類の名前ではなく、平核無柿(ひらたねなしがき)という渋柿を、木に成ったまま渋抜きをした柿のことを言います。
とても手間がかかりので、産地も限定されて、生産量が少ない為に高値で取引される希少な柿だといいます。
たまたま産地の方が来ている産直売り場で購入出来た為、その話を聞くことが出来たのですが、柿がまだ青い間に一つ一つ固形アルコールを入れた袋をかけて、袋の中でゆっくりと渋抜きが行われるということです。
ちなみに、通常の柿は、収穫後にアルコールやガスを使って渋抜きをするのです。
木の上で完熟された柿は赤みがこく、果肉は黒く黒砂糖の様な雰囲気。普通、甘い柿といえば熟して柔らかかったりするものですが、紀の川柿はもの凄く甘いのに、硬めのシャリシャリした食感です。
美味しい柿で、本当に驚きました。
紀の川流域で生産されているので紀の川柿と呼ばれ、出荷は10月下旬からはじまり、11月いっぱいでその姿を見かけなくなる貴重な柿だといいます。
紀の川柿 黒あまって?
黒あまというネーミングは、紀の川柿のことを指す言葉のようで、見た目の通り「黒い果肉」から来たネーミングなのでしょう。
黒い果肉、粒々の正体は渋味成分のタンニンが固形化したものだそうで、お茶に含まれるカテキンなどと同じポリフェノールの一種で、これが柿が体に良い、といわれる所以ですね。
ちなみに、柿の栄養については昔から知られていて、ビタミンCやビタミンA、カリウム、繊維質、タンニンが多く含まれ、「柿が赤くなると医者が青くなる」というのは聞いた事があるんじゃないでしょうか。
紀の川柿の販売所
約一ヶ月ほどと出荷期間が短く、流通量も少ない為にそれなりのお値段がします。
1キロ1500円ほど、私がスーパーで購入した紀の川は2つで600円ほどもしました。楽天市場や専門店などでは早々に売り切れてしまうので、見つけた時には直ぐに購入するのが良いでしょう。
大阪南部では、案外スーパーなどで見かける事も多いです。
通常の柿では味わえない、濃厚な甘さ。わざわざ購入する価値のある柿だと思います。
このブログを書いているのは、既に11月の終わり、今から来年の紀の川柿 黒あまシーズンを心待ちにしています。