目次
おでんの紹介
おでんほど地域性の強い、色んなバリエーションの存在する食べ物は無いと思います。
現在、私が暮らす大阪では、特に南の方へ行くほど、おでんと呼ぶよりも「関東炊き」という呼び方もメジャーだったりしますし、食の街大阪では、大阪に居ながらして、各地の○○おでんをいただくことが出来、そのどれもこれもが美味。
御飯のおかずにお酒のお供に、どちらかといえば冬のイメージが強かったおでんも、今では一年中、お店でも家庭でも、何時でも何処でもいただくことが出来る、国民食みたいな食べ物になったのではないかと思います。
仕事に疲れて帰った時の、母が作ってくれていた大根の味が忘れられません。
スーパーでは温めるだけのおでんが一年中あり、コンビニでも購入できるし、何処の居酒屋さんに行ってもおでんはあります。
今回はそんなおでんのお話です。
大阪のおでん屋紹介
江戸時代には、今のファーストフードの様にあったというおでん。
もちろん、おでん大好きな私自慢のオリジナルレシピも紹介したいところですが、まずは私が実際に食べ歩いた「大阪の美味しいおでんのお店」を紹介していきたいと思います。
福島の花くじら
大阪でおでんと言えば、JR環状線 福島駅界隈に本店、北店、歩店と三軒のお店がある「花くじら」をまずは思い浮かべます。大阪に移り住んだ頃、最初に「美味いおでんを食べに連れてったる」と案内して貰ったのがこのお店。
ちょうど秋も深まる今頃の季節になると並んででも食べたくなるお店の一つで、今では率先して皆を誘って出かける率が高いお店です。
特に、我々のスタッフの中で人気が高いのが福島駅を挟んだ北側にある「花くじら北店」。
ここはメインはカウンターだけの屋台風のお店で、一人でもふらっと立ち寄れる感じがおでん屋さんらしく素敵です。
さらに、北店が好きな理由。ここが一番並ばなくて済む確率が高い(弊社比w)気がしています。本店とかに行くと、一時間待ちとかもザラですから。
それでも、私たちは開店と同時目指して行くのですが、30分もすれば席が埋まってしまう様な人気店なのです。
花くじらのメニュー
メニューはとにかく何でも美味しいので、好きな物をお好きにどうぞという感じです。
画像は油揚げに細かく刻んだ生姜とネギがつまったネギ袋。
UFOとか変わり種も多いのでそれらを食べつつ、大根や卵にこんにゃくといった、おでんの定番メニューも外せませんね。
大阪のおでん屋なので、サエズリとかコロと言った鯨もあります。大阪へ来て始めて食べましたが、美味しいものですね。
あと、個人的に好きなのが湯葉ですね。
各店の営業時間とアクセス
三店舗とも、16:30~からやっているので、時間調整はなんとでもなる私達は早い時間から行くか、遅い時間に行くかとか色々作戦をたてつつおでんにありつきます。
あと並ぶのが嫌ならば、本店・歩店で予約と言う手もありますね。予約して行くなら鍋も美味しいです。
花くじら 本店
定休日 年末年始・8月(1ヶ月間)
16:30~23:30
花くじら 歩店
定休日 年末年始・8月中旬
16:30~23:30
花くじら 北店
定休日 年末年始・ 8月(1ヶ月間)
16:30~23:30
中津 八重福のおでん
茶屋町の外れ、中津の八重福です。梅田界隈のもう一つの人気店、福島の花くじらと同じく、ぐずぐずして出かけると満席になる人気店です。
賑やかな茶屋町から少し離れたオフィス街と言う場所柄、会社帰りのサラリーマン風の人達がいつも沢山です。
お店はカウンター基本のテーブル席。全席でも20席ぐらいじゃないでしょうか。確実に座るには早い時間か遅めの時間を狙うしかないですね、やっぱり。
八重福のメニュー
私の場合、最初に注文するのは、どこのおでん屋でも必ず大根とたまご。出汁を食べてるぐらいタップリと旨みを含んだホクホク大根に当たったらそれだけで幸せモード。
たまごは大好物なんで、色々な味を食べたい派としてはそんなに文句も出ませんが、大根が美味しくないおでん屋はポテンシャルが低いと個人的にはそう思ってます。チェーン店の居酒屋なんかでよくハズレ大根にあたりませんか?
変わり種おでんも沢山。ロールキャベツとかトマト、美味しいです。おでん屋だけど、その他一品も沢山あります。
地図と営業時間
筋を入ったマンションの1階です、場所がちょっと判りづらいかもしれません。とは言っても、最近は皆さん、すぐに携帯やスマホで検索して場所出せるんで問題ありませんね。
定休日 日曜・祝日
17:30~24:00
新梅田食道街 たこ梅
日本一古いおでん屋と呼ばれるのが、創業弘化元年、1844年から大阪の道頓堀にて始めたお店がたこ梅のスタートだそう。私が生きている間に200年になると言った方がわかりやすいかもしれませんね。
旬の関東煮(かんとだき)という呼び方にもこだわりを感じます。
今では道頓堀の本店に加えて、新梅田食道街に二店舗、ホワイティ梅田にと四店舗が営業しています。
私が足繁く通うのは新梅田食道街のお店で、おでん鍋を囲んだカウンターだけのお店は、いつも沢山の人で賑わって居ます。
たこ梅のおススメメニュー
くじらメニューにたこの甘露煮が看板メニュー。
その他、定番メニューから、湯葉にわかめなども是非にとおススメしておきます。
たこ梅各店の営業時間とアクセス
新梅田食道街のたこ梅は、割と早い時間から営業しているのが良いですね。
たこ梅 本店
年中無休
月~金 17:00~22:50
土日祝 15:00~22:50
たこ梅 東店
年中無休
16:00~21:30(11:30~14:00はランチ営業)
新梅田食道街の北店と分店
年中無休
平日 16:00~22:50(LO22:30)
土日祝 15:00~22:50(LO22:30)
ルクアバルチカ 赤白の洋風おでん
2017年の年末に拡大オープンしたルクアのバルチカですが、以前からここで営業している赤白。赤白と書いてコウハクと読ませます。
リーズナブルに色んなワインが飲めたりするお店で、阪急三番街にもお店がありますが、こちらも人気で、赤白へは行列覚悟で出かけなくてはいけません。
バルチカの各店の人気ぶりは大したもので、行列は当たり前、その中でもひときわ行列が目立つお店です。
気配りの素晴らしい店員さん、そしてなんと言っても料理が美味しいお店なのが人気の秘密なのは間違いありません。
大根のポルチーニ茸クリームソースがけ
お店のコンセプトに「ソースを楽しんで欲しい」というのがあって、確かに色んなソースが美味しいのですが、なんといってもおススメは「洋風おでん」の大根。
看板メニューに偽り無し、本当におススメです。
「大根のポルチーニ茸クリームソースがけ」というコンソメで炊いた大根にソースをかけたメニュー。一皿180円です。
私などは、この大根を食べたいが為に何度並んだかわかりません。
その他、トマトのジェノヴェーゼソース、ボイルドエッグのコンソメ煮など、色々と洋風おでんが楽しめます。
アクセスと営業時間
大阪梅田の各駅からのアクセスは抜群、大雨でもまったく濡れずにお店にたどり着けると思います。
不定休 11:00~24:00
中津のおでん松原
おばちゃん二人で切り盛りする中津の「おでん 松原」へ。
カウンターだけ、10席ぐらいのお店で、早くからやってるのでいつ来ても、常連さんらしい人がワイワイとおでんをつまんでいますね。
中津界隈は、お隣の梅田に比べると、個人でやっている個性的なお店が多く、その分ここで生き残るためには、特別な何かが必要なのは間違いなくて、松原もそんなお店の一つだと思います。
松原のメニュー
ランチタイムにはおでん定食やその他、日替わりなどのメニューがありますが、やっぱりおでんでしょう、おでん屋さんですから。
定番の大根と玉子、イモに糸こんにゃく。
この日もゆずを削った大根が美味しかったです。
一通り、定番メニューをいただいた後は、春菊にアスパラ、色々と変わり種へと走ります。
おでんはやっぱり出汁。おふくろの味と言った感じですね。
だいたい一つ300円ぐらいのお値段のメニューが多くて、ちょっとおでんにしては高めの値段設定かなと思います。
アクセスと営業時間
定休日は日曜祝日
月曜~金曜 11:00~22:00
土用 16:00~22:00
大阪駅前第一ビル おでんの寺田屋
大阪駅前第一ビルの地下二階、西梅田の南改札口への連絡通路側、結構入り組んだ通路の奥におでんの寺田屋があります。
テーブル席とカウンター、それほど広くは無いお店ですが、数人で出かけても、一人でも二人でも、落ち着ける席でおでんを堪能することが出来ます。
寺田屋さんのおでんの特徴はなんと言っても出汁でしょう。テーブルに置かれてある説明によれば、
・道南産の天然昆布
・熊本県牛深の鯖節
・熊本県牛深のうるめ鰯節
・高知県土佐清水の宗田鰹
これらをベースに素材の味が引き立つようにと化学調味料は一切使わずに、上品でありながら、濃厚な出汁に仕上がっています。
ちょっとお行儀が悪いのは承知で、お皿に残った出汁まで全部いただいてしまうのが常です。私の中ではかなりオススメ度の高い大阪のおでん屋さんとして紹介しておきます。
寺田屋のオススメメニュー
なんでも美味しい寺田屋のおでんですが、やっぱり出汁を堪能するには、出汁をたっぷりと含んだものを、まずはオススメします。
特に寺田屋がはじめてな方には、大きなお世話かもしれませんが、出汁を意識した具材を注文してみてください。
寺田屋の銘が入ったがんもどきに湯葉に大根。
関西では珍しいはんぺんもあります。
地図と営業時間
定休日は土日祝日 17:00~23:00まで
18時を過ぎた頃には、会社帰りの方々で埋め尽くされる知る人ぞ知るという人気店と言った所かもしれません。
第一ビルの地下2階、駅前ビルは結構分かりづらいので、迷ったら直ぐに尋ねるのが良いかと思います。
東淀川区大道南 三嶋
アクセスが悪く、なかなか行くことが出来ませんが、関東出身の私を凄く喜ばせて来れたのが、三嶋さんです。
雰囲気のある土壁の店構え、一枚板のカウンターが本当に良い雰囲気です。
おススメのメニュー はんぺん
大根にこんにゃく、おでんは大好きなのはいまさら書くまでもありませんが、大阪のおでんメニューに一つだけ、物足りないものがあります。
それは、はんぺんがないこと。関東では定番なおでんの具材、はんぺんが大阪おでんには滅多に見かけることがありません。(代わりに梅焼なる練り物を、大阪へ来て始めて見ました)
そのはんぺんが三嶋さんにはあるのです。
何時うかがっても結構暇そうにしていて(失礼)、喋りかけたら気さくに色んな話をしてくれるマスターが、関東の出身だとのこと。
ということではんぺんが食べたい時には三嶋と決まってます。
不覚にも、はんぺんの写真がありませんが、三嶋へははんぺんを食べに行くというぐらい、私はここのはんぺんが大好きなのです。
おでん以外にも、一品メニューも色々と用意されていて、お造りから揚げ物まで、おでんというよりも小料理屋といった感じで、ゆったりと食事が楽しめます。
三嶋への地図と営業時間
定休日 月曜日と第二第三火曜日
17:30~23:30
中津の常夜燈のかんさいだき
創業昭和20年、終戦後直ぐにお初天神の境内で常夜燈はスタートしたのだそう。
歴史はさておき、鯛の頭や羅臼の昆布に白味噌とか手間暇を加えた絶品の出汁で炊いたおでんです。
美味しくないはずもなく、著名人が「かんとだきではありません、かんさいだきです」という言葉を贈ったんだとか。
近ごろは、グルメ漫画に取り上げられたりもして、なかなかの人気ぶりで、私は予約までして行くのが嫌なタイプなので、いつもタイミングが悪く、入店のハードルがすっかりと高い店になってしまいました。
店の入り口に、三ヵ国語でホワイトボードに「ここのスタッフは大阪弁しかしゃべれません」と書いてあるぐらいなので、恐らくメディアに掲載されて、沢山の外国人が訪れるのでしょうね。
常夜燈のおでんメニュー
写真撮影禁止だとかでおでんの写真が全くありませんが、大根にこんにゃくにイモにとうふ、どれもこれもがたまらない旨さ。
練り物なども全部ご主人が作るそうで、ごぼ天は絶品で、毎回必ず注文します。
特に味のしみしみの大根は是非にとおススメしておきます。
地図と営業時間
茶屋町の外れ、なかなかアクセスの悪い場所にある人気店です。
定休日は日曜祝日
ランチ 11:30~13:30(土曜日のランチは休み)
18:00~22:00
大坂おでん 久
店先の提灯が素敵、テーブルとカウンターに座敷席、おでん屋としては広々とした店内で、ゆっくりとおでんを楽しむことが出来るのが「大坂おでん 久」です。
大坂おでんを名乗ってますが、実はおでん以外のメニューも豊富、お造りから焼きとんの串に焼き鳥、ちょっと小洒落た居酒屋といった感じです。
おでんだけでも十分だとおもうもの、場所柄仕方が無いのでしょうね、何処かどっちつかずの感じがします。
もっぱら私はディナー時間に、ランチは利用したことはありませんが、1000円でなかなかの内容で楽しめるとの話、一度は行かなくてはと思っています。
大坂おでん久の赤おでんと白おでん
店先の提灯の紅白の理由はこれ、赤おでんと白おでんです。
白おでん
鰹と昆布の魚介系出汁に油かすを加えて旨味をプラスしたという、関西風おでん出汁の「白おでん」がこちら。
出汁が本当に美味しいですね。
赤おでん
白おでんに対して、程よい辛味の利いた「紅おでん」です。
玉子にこんにゃくといった、いかにもピリ辛が合うなというネタにぴったり、美味しいですね。
地図と営業時間
アクセスの良いグランフロント南館7Fです。
年中無休、ランチタイムは
平日 11:00~14:30
土日祝 11:00~15:00
ディナーは
日曜平日 17:00~23:00
金土祝前日 17:00~23:30