有馬温泉のグルメと温泉旅

有馬温泉

日本三古湯の一つ、久しぶりに有馬温泉へと湯治旅です。

湯治旅と言えば聞こえが良いのでそんな風に書いてみましたが、
要は美味しいものを食べて温泉に浸かってのんびりしたいという話で

改めて、温泉に求める「良い湯」「美味しいもの」「まち歩き」
全部揃っているなと満喫して来たのでした。

 

有馬温泉と観光

神戸といえば港町というイメージが強烈に有ると思いますが、有馬温泉も神戸市とはいえ、ご覧のように六甲山の北に位置する山深い谷の麓にある温泉街で、湯けむりが立ち上る姿は大昔から変わらぬ姿だといいます。

江戸時代から1000軒もの宿が立ち並ぶ湯治湯として賑わい、古くは日本書紀にもその名が記されているほどの歴史を持ちます。

今でも有馬温泉のステータスは変わりません。温泉といえば有馬温泉の名が出ないことはなく、家族と彼女と友人と、関西の人間にとっての有馬温泉は身近で特別な場所です。

 

有馬温泉の日帰り入浴

有馬温泉 金の湯

有馬温泉のお湯は、環境省が療養泉として指定しているほどで、

 ・単純性温泉、
 ・二酸化炭素泉
 ・炭酸水素塩泉
 ・塩化物泉
 ・硫酸塩泉
 ・含鉄泉
 ・硫黄泉
 ・放射能泉

の7つの成分からなります。

有馬といえば、あまりにも有名なのが、金の湯と銀の湯。目出度いと、げん担ぎで付けられた名前ではなく、有馬温泉には金泉と銀泉と呼ばれるお湯があるのです。

鉄分を含む含鉄強塩泉は、元は無色透明ですが、空気に触れると酸化して独特の赤茶色、これが金泉とよばれ、舐めると塩辛い塩分濃度の高い泉質です。

殺菌力が高く、皮膚疾患に効果があり、体を芯からあたためます

金の湯の前の無料で利用できる足湯場はいつも人だかり。

 

そして、こちらが銀の湯。

有馬温泉 銀の湯

空気に触れても色の変化がない二酸化炭素泉が金泉に対して銀泉と呼ばれます。とろりとした湯ざわりの金泉とは対象的な、さらさらとした泉質。酸味のある発泡性の二酸化炭素泉は飲用すると食欲増進の効果があります。

有馬温泉の金の湯と銀の湯は、日帰りの温泉施設として、有馬を代表する入浴施設です。

 

有馬温泉の神社仏閣

有馬温泉 極楽寺

行基が開創し、仁西が再興した曹洞宗の禅寺である善福寺、温泉寺に極楽寺、念仏寺、林渓寺。子宝・子授けの神の湯泉神社、雪国稲荷神社、滝本神社、鱒ます恋こい神社、境内で金泉が湧いている天神泉源の天神さんに増富稲荷神社。

流石に古くからの湯治の湯として知られた土地という感じで、有馬という小さい街にこれだけの神社仏閣があるということは、それだけ沢山の人が訪れということです。

そして、それぞれに興味深い逸話が沢山で、有馬温泉の歴史を語って貰えるツアーなどもありますので機会があれば参加してみてください。

念仏寺 御朱印

画像は念仏寺でいただいた御朱印です。

 

有馬温泉の宿泊

有馬温泉 宿泊

鎌倉時代、大洪水で荒廃していた有馬を救ったのが、源平合戦で平家が滅亡した直後に吉野からやってきた仁西(にんさい)という僧です。

温泉を復興させた仁西は、薬師如来を守る十二神将にちなんだ、十二の宿坊を営んだそうです。その宿坊、現在も「奥の坊、角の坊、上大坊、中の坊、御所坊」の五つの宿坊が残っているそうで、次回はそれらの坊に泊まってみたいと思っています。

現在も有馬で坊のつく宿が多いのは、この頃の流れをくんでとのことだといいます。

太閤通の入り口に案内書があるので、立ち寄れば色々と情報収集が出来ます。上記画像の湯泊りというのは素泊まりのこと。界隈には色々と美味しいものもあるので、あえて宿は寝るだけと割り切って、温泉街を楽しむというのも有りかもしれません。

四季の彩 旅籠

関西の人間ならCMでよく耳にする兵衛向陽閣や御幸荘にグランドホテルは有馬といえばというお宿、高級旅館からホテル、リーズナブルな宿から宿坊まで、色んなタイプの宿があります。

今回宿泊したのは「四季の彩 旅籠」という、伝説の料理番組 料理の鉄人に出演していた、料理の鉄人の料理を食べることができるという料理自慢の人気宿。

有馬十二坊盛り合わせ

どのメニューも美味しくいただいた訳ですが、前菜として出された料理は先の十二坊にちなんだ 有馬十二坊盛り合わせ という料理でした。

 

有馬温泉のグルメとお土産

有馬温泉

各旅館の名物料理以外にも、有馬温泉には美味しいが沢山あります。人が集まる場所に美味しい物があるのは当然のことです。

各宿の自慢料理はもちろん、有馬温泉の街歩きでの食べ歩き、そしてお土産の数々。歴史のあるお土産から全く新しい物まで、気ままに散策しながらの物色は温泉街の楽しみの一つなのは間違いありません。

かりんとう饅頭

かりんと饅頭

太閤通の入り口にある 三ツ森 だんご家。かりかりサクサクの香ばしい かりんとう饅頭 は一つ90円。

有馬ビール

有馬ビール

一杯600円。

有馬十八番の明石焼き

明石焼き

2~3年前に訪れた際には無かった気がする明石焼き。行列が出来ていたので、一回りした後に立ち寄ってみました。

出汁の利いたふわふわの明石焼きが500円なり。

そして、可愛らしい招きだこ 480円も思わず購入。

招きだこ

何故海から離れた山里で明石焼きが?と思わなくも無いですが、他府県から来た人にとってはたこ焼き、明石焼き=関西 みたいな図式がある様です。

炭酸せんべい

炭酸せんべい

有馬といえば炭酸せんべい。そして、有馬へ来る度に、お土産にと購入するのは決まってここ、三ツ森 三津森本舗 です。焼きたての炭酸せんべいが食べれたり、実演が見れたり、雰囲気が良いのです。

海苔 佃煮

川上商店

各種佃煮はここ。今回も試食しながら、ふきのとう味噌やふきのとう昆布など、春の食材を中心に、自宅用とお土産用にと幾つも買い求めました。

有馬温泉へのアクセス

各都市部からの直通バス、神戸電鉄有馬線でのアクセス、そして車でのアクセス。

駐車場は温泉街の入り口に、コインパーキングが何箇所かあります。宿泊の場合は、各宿に問い合わせて指示を貰えば良いでしょう。

どれをとってもアクセスは抜群で、私の住む大阪からだと夕方仕事を終えてからでも夕食に間に合ったりもするぐらいです。

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