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吉野桜とは
今年もまた吉野の桜の季節がやってきました。視界いっぱいの桜、関西一円だけではなく、日本一とも称されるのが吉野山の桜です。
日本一と呼ばれるだけあって、当然、歴史は古く、1300年もの昔からご神木として崇拝され、手厚く大事にされてきたのです。それは今でも続いており、2015年には、奥千本エリアに新たに1000本もの桜が植樹されたそう。
他の桜の名所との違いがはっきりしており、吉野の桜は花見のためではなく、信仰の桜としてあったということ。
歴史の流れを紐解くと、豊臣秀吉の名前や更に遡れば源義経と静御前など、吉野は様々な歴史の舞台に登場していることが判ります。
当時の日本という国を動かした武将だけではなく、文化人の足跡もあります。古くは西行法師、その西行法師に憧れた松尾芭蕉の名も登場します。
桜だけではなく、吉野の地の歴史が楽しくなってきたというのは、やはり歳を重ねたからなのだと思います。
私達が普段、桜と呼ぶソメイヨシノとは違い、吉野山では白山桜(シロヤマザクラ)を中心に200種、3万本の桜が密集し、山全体を埋め尽くす様を見ることが出来ます。
ひと目に千本の桜が見えるということで、一目千本とも呼ばれます。
吉野桜の開花予想と見頃
シロヤマザクラが集中している「下」「中」「上」「奥」のスポットを、それぞれ、
下千本(しもせんぼん)
中千本(なかせんぼん)
上千本(かみせんぼん)
奥千本(おくせんぼん)
とよびます。
言われて見れば当たり前、山には高低差があるために、麓から山頂へと順番に開花していくために、例年4月の初旬から末にかけて、長い期間に渡って見頃の桜を愛でることができるのが吉野桜の特徴となります。
その他、沢山の名物の桜の木があって、たとえば、世界遺産である金峯山寺蔵王堂に咲く四本桜など、とにかく、沢山の桜がこの時期の吉野では満喫できることを保証します。
シーズン中は暗くなるとライトアップも行われたり、昼間とは違う幽玄な雰囲気の桜をみることも出来ます。
吉野桜ツアー 宿泊情報
吉野山があまりにも美しく、ひと目見ておきたいと沢山の人が訪れる訳ですが、とんでも無く人でごった返すのも本当です。シーズン盛期にはマイカーでは近寄ることも困難なほどです。
当然ですが、地元にある宿泊施設の混雑ぶりも容易に想像出来ると思います。
下千本駐車場から、奥千本まで、全行程歩いて日帰りは単に歩くだけなら可能ですが、中千本が見ごろの頃は奥千本は蕾です。
シーズンを外せば、のんびりと投宿出来る良宿が多いのも事実、こちらなど参考にしてみてください。
>>> 吉野桜のおすすめ宿
大渋滞に宿もない、そんな時におすすめしたいのが、吉野桜ツアーに参加するというのも悪くはないと思います。吉野へのアクセスになれたプロのドライバーが連れて行ってくれて、宿も確保してもらえるツアーです。
私も、次回の吉野へは、このツアーを利用しようかとも思っています。
吉野桜へのアクセス 駐車場情報
吉野山の玄関口である下千本駐車場に駐車できれば、徒歩10~15分圏内に、多くの名所があります。
とはいえ、シーズンには、あまりにも沢山の人が訪れるために、見頃を迎える頃には交通規制もされるほど。例年、4月の第1第2土日はマイカー入山規制が行われ、下千本駐車場に駐車出来ないと思って下さい。朝の7時には、駐車場は、ほぼ満車になります。出かける際には注意が必要です。
規制時には更に麓のパーキングを利用し、そこからはシャトルバスを利用してアクセスします。
週末は特に混雑するので、公共交通機関でのアクセスが良いかもしれません。