露天神社(つゆのてんじんしゃ)の御朱印

恋愛の神様と曽根崎心中

露天神社(つゆのてんじんしゃ)

梅田の繁華街のど真ん中にある露天神社。お初天神とも呼ばれ、梅田界隈の氏神さんとして、早朝から深夜まで、絶えず手を合わせる人がみられます。

社名は梅雨のころに神社の前の井戸から水がわき出たためという話や、藤原道真公が太宰府へ左遷される途中に立ち寄り、一首を咏んで涙をながした、というも伝わっています。

とはいえ、露天神社という社名よりも、お初天神という呼び名の方が界隈で良く遊んだ者にとっては馴染み深い呼び方です。

露天神社(つゆのてんじんしゃ)

お初天神という名は、元禄16年に実際に境内にあった天神の森でおこった心中事件を題材に、近松門左衛門が 人形浄瑠璃「曽根崎心中」を作りました。堂島新地の遊女「お初」と内本町平野屋の手代「徳兵衛」のこの物語は広く民衆に伝わり大評判となり、露天神社は今日に至るまで、お初天神と呼ばれるようになったのです。

「曽根崎心中 お初 徳兵衛 ゆかりの地」という石碑に、お初と徳兵衛のブロンズ像も建立され、露天神社は恋愛成就を祈る多くの人が訪れるようになり、毎年、曽根崎心中お初・徳兵衛慰霊祭が行われます。

 

露天神社の御祭神

露天神社(つゆのてんじんしゃ)

恋愛成就が特に有名ですが、御祭神は、大己貴大神、少彦名大神、天照皇大神、豊受姫大神、菅原道真の五柱です。

境内末社には、金刀比羅宮・水天宮、開運稲荷社、難波神明社が祀られています。

露天神社は、創建の西暦700年頃には、曾根崎洲という大阪湾に浮ぶ島であったそうで木が鬱蒼と茂る広大な境内だったといいます。戦火による消失に社殿復興のために境内は売られ、今の露天神社があります。

 

露天神社の御朱印

露天神社(つゆのてんじんしゃ)

御朱印は社務所にていただけます。

私の御朱印帳はネットで買い求めたもので、徳兵衛とお初のスタンプはありませんが、露天神社のオリジナル御朱印帳をいただくと、お初のスタンプが捺されているようです。

社務所ではその他、縁結びのお守りや絵馬が沢山揃っています。そしてあまり知られていませんが、スポーツお守りも人気があるそうですね。

 

露天神社へのアクセス

お初天神通り

曽根崎お初天神通り商店街を南に向かった突き当り。名前からも判るとおり、商店街の名前の由来は露天神社の別名、お初天神です。

お参りの後は界隈の大阪グルメを楽しむのは定番でしょう。終戦直後からお初天神の境内には飲食店が集まりはじめ、界隈には今でもその名を残す老舗の店が幾つかが営業しており、私自身も友人たちと連れ添っては、時折足を運ぶお気に入りの店があります。

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